きょうのゆうかん(タイプレ)

ジョンズ・ホプキンス大学の調べによると、28日の世界の新型コロナウイルスの感染者数は11万7000人超となり、1日の感染者数として過去最高を更新した。

ブラジルやペルー、チリなど南米で感染の拡大が続いているほか、米国でも感染者数は2万人を上回った。

 

ブラジルの28日の新規感染者数は2万6400人となり、世界で累計の感染者数が最も多い米国(2万2500人)を2日連続で上回った。

29日には死者数でスペインを超えるなど、感染拡大に歯止めがかからない状況が続く。

 

大手紙グロボによると、リオデジャネイロカトリック大学の調査では1人の感染者が何人にウイルスをうつしているかを示す「実効再生産数」は24日時点1.92と、依然として拡大局面が続いている。

 

特に深刻なのが地方で、北東部のリオグランデドノルテ州や中西部ゴイアス州は5に近い。

最大都市のサンパウロ州は1.55と鎮静化しつつあるが、同州は6月1日から経済活動を段階的に緩和するとしており、第2波が懸念されている。

 

中南米ではペルーやチリ、メキシコでも感染拡大が収束せず、世界的な感染拡大の震源地となっている。

 

米国では、ニューヨーク州ニュージャージー州など再開に慎重な州では感染者が減った。

ピーク時には1万人以上の新規感染者を確認していたニューヨーク州は1551人まで減少した。

29日にはワシントンDC、イリノイ州バージニア州の北部は自宅待機令を解いた。

 

一方、カリフォルニア、バージニアノースカロライナなど15の州の感染者数は増加傾向にある。

夏も近づき、外出する人が増えてきている。

気温が高い時期での週末の密集防止も課題となり始めた。

 

米東部時間29日午後5時(日本時間30日午前6時)時点の世界の新型コロナウイルス感染者数は587万8000人に上り、死者数は36万2000人だった。